アンチと呼ばれる特定の人物への嫌がらせを繰り返す人達。ネットイナゴと呼ばれる半倫理的な行為を見かけると群がって炎上させる人達。
ネットの発達で『叩いても良い』大義名分があると群がってくる悪意の塊のようなものが産まれてしまいました。
人間の攻撃衝動がネットの匿名性によって強まりこういった行動が起きているのではないかと思っています。では、人間の攻撃衝動の根本って何でしょうか。
彼らも大多数が普通に生活している人間。攻撃する事に快感を感じる異常人格者と決めるけるのは簡単ですが、実際そうなのでしょうか?
今回は人を叩かないと気が済まない人達の心理から炎上への向き合い方を考えてみます。
他人を攻撃するのは自分の尊厳を回復しようとする代償行動
コンビニ店員を怒鳴るおじさんも、妊婦に席を変われとイビるおばさんも、自分が勝てそうな相手を痛めつける事で自分の尊厳を取り戻そうとしているのが攻撃衝動の原因。
コンビニ店員を怒鳴るおじさんは頭の中で、『この若造はサービス業の何たるかがわかっとらん!教えてやらねば!』と認知が歪んでいます。
妊婦に席を変われとイビるおばさんは頭の中で『妊娠してたってそんなに辛いわけないじゃない!』と自分の経験を棚上げ、もしくは一般的でない自分の経験を押し付けています。
痴漢も自分の尊厳を回復しようとする代償行動である事が多いです。派手な女性よりも大人しそうな学生が狙われる理由はコレです。
彼らは攻撃行動を起こした後、自分の行動を正当化する為に理由を考えます。
ネット上のイナゴやアンチも同じです。攻撃衝動、攻撃行動はありきで、理由を探し求めているだけ。攻撃される側はたまったもんじゃありません。
理解できないから攻撃する
理解できない異質なものを排除したがるのが人間。
人間は成長するにつれて好奇心と恐怖が逆転するタイミングが来ます。子どもが好奇心のままにダンゴムシを捕まえたり、アリを追いかける姿は容易に想像できます。
しかし、大人になるにつれ、いつからか虫を気持ち悪いと思い始め、好奇心と恐怖が逆転してしまいます。
子どもは親の力に守られている限り自分の無力さに気づくことがありません。現実とは乖離した認識を持っているため、科学を知ればなれるとは思わないウルトラマンや仮面ライダーに本気でなりたがります。
いわば無知であるが故に根拠のない自信を持っている状態が子ども。
そして人間は自分に自信があれば好奇心の方へ、自信がなければ恐怖の方へ引っ張られます。
好奇心はもっと知りたいという欲求を産み、理解へ繋がり、恐怖はもう知りたくないという拒絶へ繋がります。
アンチは攻撃する事で自分の尊厳を回復しようとしていると前述しましたが、恐怖の根本が自信がない事である以上、攻撃し続ける事でしか恐怖を抑えられないという事になります。
ネット上で攻撃されたらどうする
反応しないのが一番。
ネット上で攻撃してくる人間の大多数は前述の代償行動での攻撃と想定できます。
炎上のきっかけが自分の悪事ならすぐに謝罪して、反応しない。
自分が悪くない場合、例えば絵が下手、曲がダサい、ブサイクなどの誹謗中傷なら無視して堂々といつも通りにしていれば良いだけです。
相手は弱そうな人間を踏み潰して自分の尊厳を回復しようとしている程度の人間。弱くないと理解すれば勝手に去って行きます。
最後に
- 自信のないビビりは攻撃しがち
- 恐怖は攻撃し続けないとどうにもならない
- 攻撃の理由は尊厳の回復のためだから誰でも良い
- アンチの理由はこの3つがほとんどだから堂々としていればいい
という話でした。
理解できない恐怖は幽霊への恐怖と同じです。夜中寝てる時に女の顔が目の前にあったら誰だって訳がわからなくて怖いはず。
何かしらの行動を起こせばいつかアンチに出会う事もあるでしょう。
そういう奴らはただのビビリで何もできないんだから気にする必要はないんですよ。やりたい事を好奇心のままにやればいいだけ。
成功体験を積み重ねれば、攻撃されても自分にはコレがあるからと自身の拠り所にもなりますから。
という事で雑記でした。
Follow @tan_shita